キーパーソンが語る当社戦略製品のコンセプト 〜統合回路設計ツール:C3(Circuit-Cube)〜 |
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2009年10月、ジーダットは統合回路設計ツールC3の発売を開始いたしました。回路設計工程は当社企業グループが強みを持つレイアウト設計工程の上流に位置します。この分野は、今まで比較的問題が顕在化していませんでしたが、顧客企業間の競争激化の中、目標仕様の高レベル化、高機能化(回路の大規模化)、開発期間の短縮、低コスト化がより強く求められるようになるにつれ、徹底したシミュレーション検証とシミュレーション及び結果検証の効率化、レイアウト設計との協調等が重要な課題となってきました。
当社は、設計のベテラン達により徹底的に鍛え上げられた統合回路設計ツール:C3を市場に投入することにより、現状売上比率の小さい回路設計工程分野での大幅な売上拡大を目指します。
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営業技術本部 EDA技術二部 チーフエンジニア 古川 且洋 |
| 大手半導体メーカで長年に渡りアナログLSI設計に従事していました。当社入社後、C3の企画段階から開発プロジェクトに参加、その豊富な経験と知識を活かして製品のコンセプト及び仕様の作り込みに携わっています。 |
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回路設計は電子機器の競争力を左右する |
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私が携わっておりましたアナログLSIの設計工程は、大きく分けると上流系の回路設計と下流系のレイアウト設計とで構成されます。
当社の設計ツールが現在強みを発揮しているレイアウト設計では、LSIの品質、納期、製造可能性、歩留(コスト)等を決定付けています。
それに対して上流系の回路設計では、LSI自身だけでなくそれが搭載される電子機器の機能、性能、消費電力、コスト、及びそれらを統合した競争力を決定付づけると言っても過言ではありません。
例えば、テレビ画面に映し出される映像の、まるで実物を見ているような鮮明さや、オーディオでは、演奏者が紡ぎ出す弦の音の色さえも再現できるほどの高音質等、それぞれの電子機器が持つ性能や特性がLSIの回路設計の良し悪しに左右されます。
こういった性能や特性は、明示された目標仕様に加えて、設計者の「こだわり」や「思い」をLSIに注ぎ込むことにより実現します。
電子機器の競争が激化するに伴い、益々競争力の向上を求められるLSIの設計者にとって、目標仕様を達成した上で、いかに自分自身の「こだわり」や「思い」を実現、提供するかが重要なポイントになっています。
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巧みの技を共有 |
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しかしながら実際は、特に経験の浅い設計者の場合は、目標仕様達成のレベルでも予め回路のどの部分をどのように検証すれば良いかのノウハウがないため、無駄な検証を行い、しかも肝心な検証が抜けてしまう事態が多く発生していました。
それでは「こだわり」や「思い」を注ぎ込む余裕はなく、納期内になんとか目標仕様に到達するのが精一杯でした。
ジーダットのC3では、熟練設計者による回路の検証手順や結果の判定方法等をシステムに登録することで、一連の作業を自動的に行うことができ、かつ再利用可能な形でデータベース化することができるようにしました。
このことにより、今までは個人のスキルに留まっていた熟練設計者の知識の蓄積、伝承、共有が可能になりました。経験の浅い設計者でも匠の技を利用できるのです。
正しくかつ迅速に検証して判断ができれば、質の高い設計が可能になり、設計者は目標仕様を達成し、さらに「こだわり」や「思い」を実現するための設計ができるようになるのです。
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設計効率と設計品質の両立 |
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従来、回路設計とレイアウト設計間の情報は上流から下流への一方通行で、また伝えられる情報も電子的ではなく、書類や口頭のような手段で伝達されることが多々ありました。
そこでC3では、レイアウト設計で起きる様々な問題点を電子化して、予め上流系の回路設計の段階でその情報に基づいた検証ができるようにしました。
これを回路とレイアウトの「協調設計」と呼んでいますが、設計者は回路設計とレイアウト設計の間にある垣根を飛び越えて、電子的情報の媒介によって自由に行き来できるようになったのです。
この機能によって人為的なミスが大幅に減少するのはもちろんですが、ジーダットの自動レイアウト設計ツールの強みもより一層活かされることになり、設計の品質は自ずから非常に高くなります。
質の高い設計が行えるということは、製造段階での失敗も激減しますので、全体の費用も時間も大幅に削減することができるのです。
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設計とは“Desire in the object” |
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私は回路設計者として、設計ノウハウを自動的に蓄積、伝承、共有することができる設計ツールを求めておりました。
私の造語ですが、設計=Design(デザイン)とは、Desire in the object、つまり、設計者の「こだわり」や「思い」を物として表現することだと思っております。
C3は、顧客企業が設計者不足の中で競争力を求められる時代にこそ、与えられた目標仕様を単に達成するだけではなく、設計者が本当に創りたい物を実際に創り出せる設計環境を実現できるツールであり、私を含めた長年の経験を持つ設計者がこれまで行っていた設計手法に一石を投じたつもりであります。
C3は、デジタル設計との協調やチーム設計の実現等、まだまだ可能性を秘めたツールです。
今後、ツールの守備範囲を益々広げていきながら、ジーダットが得意としてきたレイアウト設計ツールとC3を連携させることで、今までに無い、回路設計とレイアウト設計の、高品質の協調設計環境を、広くお客様にご提供したいと考えております。
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| *この文章は、当社第8期の株主通信に特集として掲載したものです |
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