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プレディクションズ・ソフトウェア社の歩留まり解析ツールを発売
 2006.03.24

報道機関各位
2006年3月24日
株式会社ジーダット

ジーダットが英国プレディクションズ・ソフトウェア社の
歩留まり解析ツールを発売


 株式会社ジーダット(本社:東京都中央区、代表取締役社長:石橋眞一、以下ジーダット)は、本日、英国プレディクションズ・ソフトウェア社(本社:英国スコットランド、社長&CEO:ジェラード・アラン、以下プレディクションズ社)と、同社の歩留まり解析ツール「EYES」(アイズ)および「PEYE」(パイ)に関する日本国内での独占代理店契約を締結し、販売を開始することを発表いたします。
 従来、LSIチップ全体の歩留まり解析は処理時間がかかるため、バッチ処理で実行されておりました。ところが、プレディクションズ社のEYESは、同社独自のサンプリング手法(*1)の採用により、歩留まり解析に要する時間を1〜2桁短縮させることが可能となりました。この高速性により、歩留まりを考慮したブロックレイアウト設計・チップレイアウト設計、およびレイアウト変更後の歩留まり検証を、インタラクティブに実行できるようになりました。
 また、PEYEはEYESと同じ解析エンジンとデータベースを用い、局所的な領域に対して、より詳細な歩留まり解析を行うツールです。 ボトムアップなブロック設計や、EYESが見つけ出した危険箇所付近での詳細解析などに用いると非常に効果的です。
 ジーダットは、これらのツールをDFMツールの中の重要な要素と位置づけており、今後これらを中核としてさらに整備を進めていく予定です。


【詳細説明】

 LSIの微細化に伴ってプロセスばらつきが相対的に大きくなり、特に65nm世代以降では、ますますばらつき起因の歩留まり低下が課題となっております。そういったことにより製造しにくさを考慮した設計、いわゆるDFM(*2)はLSIの設計・製造各社において避けて通れない、かつ、早急に解決しなければならない問題となってきております。
 今回発表いたしますプレディクションズ社の先端的な2つのツール「EYES(*3)」と「PEYE(*4)」は、DFMの諸問題の中でも、特にレイアウト起因の歩留まり低下要因を設計時に把握することに主眼をおいたツールです。従って、レイアウトの設計時もしくは変更時にこれらのツールをうまくフローの中に取り入れることにより、歩留まり低下に起因する設計フロー上の手戻り(いわゆるリワーク)を、極力減らすことができます。
 EYES(*3)とPEYE(*4)は、長年TCAD(*5)の伝統をもつスコットランドのエジンバラ大学で10年ほど前に開発された技術をベースとしており、ここをスピンアウトしたメンバーによって設立されたプレディクションズ社は、歩留まり解析の分野では8年以上の実績のある優れた技術力を有する専門会社です。 今回、ジーダットはEYESとPEYEを冒頭述べたようなDFMソリューションツールのコアと位置づけ、2006年4月より、国内販売を開始いたします。

【主な特徴】
主な特徴は以下のとおりです。
■EYES(*3)(アイズ)
・高速化アルゴリズム(2000年に米国特許取得)に立脚したサンプリングアルゴリズムを用いることにより、精度をほとんど落とすことなく、高速化を実現(同サンプリングを用いない場合より1〜2桁改善)。この高速性により会話的処理を実現しました。
・フルチップ全レイヤーCA(*6)分析に基づく歩留まり解析に適用できます。
■PEYE(*4)(パイ)
・特定領域の詳細なCA(*6)分析による歩留まり解析に適用できます。
・EYES用に作成されたポリゴンライブラリを、Perl(*7)で結合して詳細解析を実行します。
・EYESと共通の解析エンジンとデータ構造を有するため、EYESとのシームレスな解析が可能です。
■共通事項
・EYESとPEYEで歩留まりモデルが共通です。
・歩留まりモデルは欠陥のタイプ毎に同時に設定可能です。
・記述できるモデルには、結晶欠陥モデル、パーティクルによる配線のオープン/ショートモデル、ビアオープンモデルなどのランダムばらつき起因のモデルと、ノンリダンダントビアを検出し、それに対して歩留まりを算出するモデルのようにシステマティックばらつき起因のモデルとがあります。

【販売計画】
ジーダットは、本ツールによる歩留まり予測精度の向上による効果として、

・製造前のチップコスト見積もり
・チップ固有の歩留まり劣化要因のコストへの換算
・必要ウェーハ枚数見積もり ・歩留まり劣化主要因の同定
・製造プロセスの性能劣化時期予測
・製造と設計にかかわるパラメトリックな課題の推定
・製造と設計にかかわるシステマティックばらつきの推定
・製造プロセスのモニタリング
・ウェーハ当りの良品チップ数の最大化
・歩留まり低下の原因となる設計課題の同定
・歩留まり向上に有効なレイアウト変更の加速
・特定プロセスにおける最良のDFM対策の決定

が期待できると考えております。これらの効果が有効に発揮できるユーザー部門として、

・マスク設計ルール開発・管理部門
・ライブラリ開発部門 ・カスタムLSI設計部門
・ディジタルマクロ開発部門
・アナログマクロ開発部門
・メモリLSI開発部門
・プロセス歩留まり評価・管理部門

を想定いたしております。EYES、PEYE共に国内の大手IDMを中心に各々、年間50ライセンス程度の売り上げを見込んでおります。価格は各々1,500万円より。

【今後の展開・将来展望など】
 ジーダットは、本ツールをDFMの要と考えており、今後、エントリツールや他の歩留まり・DFMを考慮した設計ツール・検証ツールとの融合を図るなど、より使いやすいLSI設計環境を提案していく予定です。
 


(*1) サンプリング手法:
EYESの最大の長所。すべてのパターンを詳細に検査するのではなく、プレディクションズ・ソフトウェア社独自の方法(2000年に米国特許取得)を用いて、適切に選出されたサンプル情報を元に歩留まりを見積もる手法。 個々の設計に依存するが、概ね1024点〜4096点程度のサンプル点を用いることにより、見積もり精度をほとんど落とすことなく解析時間を1〜2桁程度短縮することができる。
(*2) DFM: Design for Manufacturingの略。製造のことを考慮して設計時にその考慮したことを盛り込む設計手法全般をさすことば。具体的には配線のリサイズやビアの複数化などがある。
(*3) EYES: Edinburgh Yield Estimator Samplingの略。
(*4) PEYE: Perl Edinburgh Yield Estimatorの略。
(*5) TCAD: Technology Computer Aided Designの略。
(*6) CA: Critical Area(クリティカルエリア)の略。ある特定の種類の欠陥がそこに存在するとLSIの機能としてエラーとなってしまうような場所の集合を面として表現したもの。歩留まり解析の中ではその面積にその欠陥の存在確率をかけ、それをあらゆるサイズ、考慮するすべての種類の欠陥に対して足し合わせ(積分して)、歩留まりを計算する。
(*7) Perl: Practical Extraction and Report Languageの略。会話型の手続き処理コンピュータ言語のひとつ。PEYEでは図形やコマンドの取り扱いに用いられている。


【その他】
■ 株式会社ジーダット
本社  :東京都中央区日本橋小舟町6-6
営業開始:2004年2月2日
資本金 :230,539,610円
代表者 :石橋眞一
事業内容:電子回路・半導体集積回路・液晶モジュール等設計支援のためのソフトウェア(EDA) 開発・販売およびコンサルテーション

■EDA(:Electronic Design Automation)
 電子回路、電子回路基板、および電子部品(集積回路、液晶モジュール等)の設計から製造を  支援するソフトウェア(CAD:Computer Aided Design)システムの事。  年々進化する電子回路のテクノロジーに追従するため、EDAも進化し続けている。  基本的なキーワードは「大規模化」、「微細化」、「高速化」である。

【本件に関するお問い合わせ先】
■報道機関
    株式会社ジーダット 太田裕彦
    TEL:03-5847-0312
    FAX:03-5847-0315
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■お客様
    株式会社ジーダット 松本比呂志
    TEL:03-5847-0312
    FAX:03-5847-0315
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以上
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